陸北男子学園附属保育園

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流石、お金持ち学校という訳か学園内の敷地は異常に広いため車で移動しなければならないという位なのだ…。 寮まで歩いて行こうと思えば、走っても1時間は掛かると思われるw そして、保育士兼寮母の俺には毎回迎えの車なるものが保育園の終わる時間に迎えに来るのである。 「たくと君、先に乗っといてな?俺は玄関の鍵閉めてくっから。走ったり、車の中で怪我したりするなよ?」 しゃがんでたくと君の目線に合わせながら言うと 「はい!」 元気な返事が返ってきた。ほんとに大丈夫かぁー?不安だな…← 俺は、車の前で待っているであろう人に聞こえるくらいの大きな声で、 「(すぐる)さん!たくと君の事見張っててくださいwちょっと鍵閉めてくるんで、すぐに戻ってきます!」 神木(かみき)(すぐる)さんは、俺専属(と言ってもいっつも俊さんしか見たことないから、俺が勝手にそう思ってるだけだけどw)の運転士さんだ。 身長は、177cmってところか? 年齢は聞いたことがあるのだがはぐらかされた。 だが、見た目からして25歳くらいだろうか…? 少しダンディな雰囲気をかもし出している、イケメンだ。大切な事なのでもう一度言おう「イケメン」 だ! 「了承致しました。責任を持ってたくと様の見張りを致します。」 年下の俺にも敬語を使う完璧ぶりである… 1度、俊さんに敬語は辞めてくださいって言ったら 「響様は、私に喋るなとおっしゃるのですか?」 と怖いくらいの笑顔で、そう言われた…。 ブルッ!やべ…、思い出してしまった。 さて、鍵の確認も終わった所で車に戻りますか! 「俊さん、寮までお願いします!ほら、たくと君も挨拶は?」 俺がたくと君を見ると…、窓の外を眺めるのに夢中で俺の声が聞こえてなかったようだ。 子供って無邪気だよな、。あんな頃が俺にもあったな~w 「たくと君、ちゃんと挨拶は大切な事だからしっかりとしような?挨拶した後に外じっくり見てていいから。」 俺がそう言うと、たくと君は渋々といった様子で 「おじしゃん!りょうまでよろしくおねがいします!」 ピキっ、こ、こどもってすごいな…w 「お、おじさん…。了解致しました。責任を持って寮までお送りします(誰がおじさんだって?このクソガキが…!)」 なんだろう、俊さんの言葉に副音声がついてたような… ま、まぁ!気のせいだよなっ、俊さんがそんな事思うはずがないだろうしw
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