第一章 漂流記

4/26
前へ
/215ページ
次へ
「ドブン?あ、地面ではない……うわあ……」  地面かと思ったら、そこは川になっていた。 しかも、おもいっきり、水の中に落ちてしまった。 すると横に、志摩の箪笥も落ちていた。 「守人さん、助けてください。溺れます!」 「大丈夫!この箪笥は木製なので浮く!」  俺は、上月 守人(こうづき もりと)、薬剤師を目指す大学生であった。 今は、弟の光二(こうじ)を人質に取られていて、さらに、俺は死んだ事になっていた。 「守人さん、沈みます!死んでしまいます!」  この箪笥の中にいる×、志摩に食べられて俺は死んだ事になり、村が闇に包まれている。 落ちた川も闇の中であったが、そこは俺がどうにかできる。
/215ページ

最初のコメントを投稿しよう!

201人が本棚に入れています
本棚に追加