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雰囲気作りを求めない東條に、トオルは、「お兄さん、最高」と言うと、手早くコンドームを嵌め、うつ伏せに横たわった東條の腰を持ち上げた。
尻の割れ目を開き、窄まったままの穴の周囲と内側にローションを塗る。1本、2本と、差し込む指の数を増やすと、固く閉じていた蕾はすぐに解れていき、東條の下腹部も徐々に膨らんでいった。
「挿れるよ」
軽い感じで声をかけると、トオルはいきなり奥まで突き入れた。
「ウウッ」
東條が苦悶に似た声を上げる。
「痛かった?」
「いや‥‥平気だ‥‥。好きに‥‥動かしてくれ」
「って、言われてもなあ‥‥」
好きに動かしていいと思えるほど、東條の声はヨガっているように聞こえない。
トオルは、上向きにそそり立ったモノで、内壁をゆっくりと擦った。何度か往復するうちに、東條の息も荒くなってくる。
「お兄さん、カッコ良くて、マジ、ラッキーだったわ。俺、今日はサービスするから、何でも言って」
別の臓器にぶつかりながら、体の内側をそろそろと這い回るような感覚に、東條は悶えた。
「ンハッ‥‥嬉しいねえ‥‥」
東條の意思とかかわりなく、トオルのモノを咥えた穴がキュウッと絞まる。
だがその程度のことで、トオルは溜まりきった体液を吐き出すことはなかった。客を喜ばせる前に、自分だけイクわけにはいかない。
気を散らすように、トオルは聞いた。
「お兄さん、何やってる人? そんだけカッコ良かったら、モデルとか芸能人とか?」
「ンンッ‥‥ただの‥‥アアッ‥‥フリーターだよ‥‥」
「エエーッ、マジで? それなら、ウチの店、来なよ。結構稼げるし、お兄さんなら、すぐにナンバーワンになれるよ」
「フフンッ‥‥そう‥‥かな‥‥」
「そうだよ。そしたら、俺、お兄さんの男になってもいいよ」
「アアンッ‥‥それも‥‥いいかもな‥‥ウゥゥゥゥンッ‥‥」
東條の声が上り詰めてきているのを感じ、トオルは腰を動かすスピードを上げた。時折、勢いよく袋がぶつかり、ペチペチと音を立てる。
東條の喘ぎ声にも、自然と力が入っていた。
「ンンンンッ‥‥俺ッ‥‥今ッ‥‥仕事ッ‥‥」
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