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藤野の勝手な提案に、困惑した東條は、「お前、そんなことできないだろ」と反対した。だが、柳森は一瞬考えただけで、直ぐに答えを出した。
「それじゃあ、お願いします。モデルさんが食事の管理をしてくれるなら安心です」
「えっ、でも、柳森君‥‥」
いつもマイペースに自分の考えを貫くくせに、案外、簡単に引っ込んでしまったことに、東條は拍子抜けした。
柳森が帰ると、藤野は、東條の背中から腰に手を回した。
「彼が、新しい遊び相手?」
「だから、違うって。‥‥なあ、どういうことか、説明しろよ」
「こっちが聞きたいよ。せっかく来たのに、何で、そんなに不機嫌なの」
「そうじゃないけどさあ‥‥。彼は仕事で来てるんだし、お前だって、たまにしか来ないのに、食事の面倒なんてみられないだろ。彼を追い出すようなマネして‥‥」
真剣に話をしようと東條が振り向くと、藤野は、その唇を塞いだ。そして、東條が黙ると、甘い声で囁いた。
「もう、その辺でいいだろ。隼人のことは、彼より俺の方がよく知ってるんだから。食事制限なんてしなくても、もっと簡単に痩せられるだろ」
藤野はそう言って再び唇を吸うと、東條のジャージを下着ごと引き下ろす。
「ダメだって‥‥。今、帰って来たところなんだから‥‥」
東條は、藤野の体を押し返して抵抗するが、藤野は力づくで、東條の上半身をテーブルに押し付けた。
「拒んでばっかだな。次は、どんな理由をつける気? 撮影? 地方ロケ? 接待? 俺のこと、もういらなくなった? 俺の体が欲しいから、いつでもヤレるように合鍵渡してくれたんじゃないの?」
「それは‥‥」
「この間の夜だけじゃ、俺のアレ、よく思い出せないんだろ。俺のアジを忘れてそんなこと言ってるなら、充分、堪能させてやるよ」
藤野は人差し指を舐めると、東條の尻の穴に一気に突き入れた。
「痛ッ‥‥。乱暴にするなよ。切れたら、トレーニング、できなくなる」
「また、トレーニングかよ‥‥。前は、好きだっただろ。俺に、乱暴に弄られて、中、グチャグチャにされるの」
「んああッ‥‥」
穴の中の特別な凸部を擦られて、東條は理性を忘れて声を上げた。
そこは藤野によって見つけられたポイントで、頭で何を考えていようと、何かのスイッチが入ったように体が反応する。
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