9、お前の体は俺のもの

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 毎日やっていたトレーニングが1日できないというだけで、漸くつけた筋肉が徐々に落ち、贅肉に戻っていく気がする。  こんな時、柳森が傍にいてくれたら、適切なアドバイスをしてくれたのではないかと思うと、1週間以上経っても連絡をよこさない柳森に腹が立った。  「俺専属のトレーナーじゃなかったのかよ。職務怠慢だろ。クランクインまでに体がつくれなかったら、お前のせいだからな!!」  大声で叫んですっきりすると、東條は、冷蔵庫の中の惣菜を全てゴミ箱に捨てた。
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