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更待月
彼女がいない
何にも告げず
帰らなかった
彼女の行き場に
一つも思い当たれず
出会った公園で
一人
しゃがみ込んだ
夜更けに寒さは増していき
月も雲の毛布にくるまった
これほど会いたい人は
今までいなくて
どうしようも分からない
会えないことが
立つ力すら奪ってく
何時間もうずくまり
やがて
雪が降りだした
彼女は震えてないかな・・・
消えそうな炎を
両手で包む
彼女がしてくれたように
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