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「ちょっと待ってって、俺ホモじゃないし、知ってるだろそんなの!それにそれはちょっと…違うだろ」
「何が違うんだよっ、あんな、あんなこと、しといてっ!意味わかんないんだけど!何考えてんの?こんなのただの童貞の方が百万倍ましだったじゃん!なんでこんなわけわかんない事になってんの!?僕なんで宗司くんに」
堪えきれずにぼろぼろ、と涙がこぼれる。宗司はぎょっと目を丸くした。
「待ってよ、俺べつに間宮のこと襲ったわけじゃないと思うんだけど!?なにその被害者面!」
「なっ、その言い草!?」
「そんな強姦魔みたいに言われなきゃいけない覚えは」
「だってあれは宗司くんがやんなきゃ、そもそも成り立たなかったじゃんか!!こっちは飲みすぎちゃってたし、その、なんていうか、使いものに」
「いや、そりゃ確かに入れたのは俺のほうだけど…」
「わーわーわー!!そんな事言うなぁっ!!」
「だって、でもそれは!間宮が飲み過ぎていけないつらいお願い助けて何とかしてって、泣いたからだろ!?」
「ぎゃーっ!!!」
「そんな事言われたら、こっちだってそうするしか、他にどうすればいいわけ?やり方それしか思いつかないだろ」
昨夜の恥ずかしい場面が冬真の脳内をよぎって、その場で叫びながら転がり回りたい衝動を必死で堪える。
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