1.奇跡のバカは二度転ぶ

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「ちょっと待ってって、俺ホモじゃないし、知ってるだろそんなの!それにそれはちょっと…違うだろ」 「何が違うんだよっ、あんな、あんなこと、しといてっ!意味わかんないんだけど!何考えてんの?こんなのただの童貞の方が百万倍ましだったじゃん!なんでこんなわけわかんない事になってんの!?僕なんで宗司くんに」 堪えきれずにぼろぼろ、と涙がこぼれる。宗司はぎょっと目を丸くした。 「待ってよ、俺べつに間宮のこと襲ったわけじゃないと思うんだけど!?なにその被害者面!」 「なっ、その言い草!?」 「そんな強姦魔みたいに言われなきゃいけない覚えは」 「だってあれは宗司くんがやんなきゃ、そもそも成り立たなかったじゃんか!!こっちは飲みすぎちゃってたし、その、なんていうか、使いものに」 「いや、そりゃ確かに入れたのは俺のほうだけど…」 「わーわーわー!!そんな事言うなぁっ!!」 「だって、でもそれは!間宮が飲み過ぎていけないつらいお願い助けて何とかしてって、泣いたからだろ!?」 「ぎゃーっ!!!」 「そんな事言われたら、こっちだってそうするしか、他にどうすればいいわけ?やり方それしか思いつかないだろ」 昨夜の恥ずかしい場面が冬真の脳内をよぎって、その場で叫びながら転がり回りたい衝動を必死で堪える。     
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