78.プロポーズ

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「美人限定だの処女限定だのわけのわかんないいちゃもんつけて、前みたいにむやみに拒絶しなきゃ大丈夫だよ。…もったいないよ、そういうの。始めてみたら何か生まれるかもしれないじゃん。受け入れてみればいいんだよ。それだけ」 自分との関係がそうであったように。 「いちゃもんとかつけてないよ。僕が相手にとやかく要求できるような男じゃない事くらい自分でわかってるよ」 「あはは、嘘ばっかり」 「それに、それ以前に、向こうが僕を気に入ってくれなきゃどうにもならないじゃん」 「いや間宮って、そんなにどうしようもないくせにわりと向こうから来てくれるじゃん。心底不思議だったんだけど」 「えー、あのどうにかなりようもなかった女子高生の事?」 「だけじゃなくて。…いちいち俺に言わないだけで、まったく何にもないわけじゃないんだろどうせ。彼氏へのクリスマスプレゼント選びだとかなんとか言って、知らないうちにしれっと女の子とデートしたりしてたし」 「あはは、さらっと言っただけなのによく覚えてるな」 「焼きもちやいたから」 「うん、わざと言ったから。でもデートでもなんでもないじゃんそんなの。まったく何にもないよ。接客してて、もしかしてこの子僕にドキドキしてくれてるのかなー?くらいはあるけど。ごくたまーに」     
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