2.

20/20
前へ
/227ページ
次へ
 余計なことを聞いてしまったとは思いつつ、それでも皓は、何がジュリアンの心に影を落としているのか知りたいという気持ちを拭えなかった。一体何だというのだろう。そんな自分に戸惑い、皓はどこか生気の欠けた、それでも吸い込まれてしまいそうなジュリアンの真緑の瞳を追いかけるのをやめた。
/227ページ

最初のコメントを投稿しよう!

446人が本棚に入れています
本棚に追加