49人が本棚に入れています
本棚に追加
今日はしつこいな。
チラリと横目で見た画面に、やっぱり《美月》の文字と《スタンプを送信しました》が、浮かぶ。
もしかして美月、僕が涼子ちゃんといること分かってんじゃないの?
「良いんですか?」
涼子ちゃんの声が低い。
しかもなんだか重い瞼で見られ、僕は更に焦ってしまう。
「いや、全然いいんだ。どうせたいした相手じゃないから」
「そう、ですか」
ちょっと、府に落ちない顔。
あの時と――僕が昼間、美月と電話してたときと同じ。
もしかして、気にしてくれてる?
最初のコメントを投稿しよう!