ACT 1

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今日はしつこいな。 チラリと横目で見た画面に、やっぱり《美月》の文字と《スタンプを送信しました》が、浮かぶ。 もしかして美月、僕が涼子ちゃんといること分かってんじゃないの? 「良いんですか?」 涼子ちゃんの声が低い。 しかもなんだか重い瞼で見られ、僕は更に焦ってしまう。 「いや、全然いいんだ。どうせたいした相手じゃないから」 「そう、ですか」 ちょっと、府に落ちない顔。 あの時と――僕が昼間、美月と電話してたときと同じ。 もしかして、気にしてくれてる? 
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