序章

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序章

これは、誰もが知る王国英雄譚のもととなる、はじまりの物語。 千年王国、中興の世、英雄並び立つ時代の幕開けに突如現れ、去った存在があった。 それは革新王ディレトーレと、王を左右から支えた知将レイリ・勇将ケイシュの三者を繋いだ、かけがえのない存在。 国を支える礎となった全てのもの達の、心の拠り所となったもの。 今ではもう、人々の記憶からほとんど失われてしまった、その存在。 けれど皆、忘れ去るなかれ。 その存在があってこそ英雄が英雄たる所以、一民であっても伝説と成りうると、秘めた可能性を花開かせてくれるものと、信じさせてくれる存在なのだから。 英雄に憧れるものよ。 伝説を信じるのものよ。 かの存在の加護を身に宿すがよい。 さすればその望み、確かに未来に約束されることであろう……
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