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奈央と歩いていると、私は何かを感じて立ち止まった。
奈央「どうしたの樹里? 」
樹里「なんかそっちに行きたくない・・・」
奈央「何言ってるの! 早く行こう! 」
樹里「いやぁ! 」
奈央に手を引かれると、とっさに振り払った。
奈央「どうしたの? 」
樹里「なんか、その道歩きたくない・・・・」
奈央「え・・・それって私の家に行きたくないってこと? 」
樹里「そういう事じゃなくって・・・・」
奈央「もういいから行くよ」
そう言って、奈央が樹里の手を引っ張り無理矢理連れて行く。
「行くなぁ! 」
樹里「ちょっと、ちょっと」
「行くなぁ! そっちには! 」
樹里「ちょっと離して! 」
樹里は手を振り払った。
奈央「なんなの? 」
樹里「ごめん、そっちには行けない! 」
そう言ってうずくまる樹里。
奈央「意味が分からない! 私とやっぱり連みたくないんじゃん! もういいよ! 」
奈央は怒って行ってしまった。
奈央は角を曲がって、線路下のトンネルの方へと消えて行った。
もちろん私は、奈央と連みたくないわけじゃない。
なんかそっちに行きたくないんだ。それに、誰かの声が聞こえて・・・・
「ねえ・・・」
樹里「え?・・・・」
「ねぇこっち見てよ! 」
樹里「え・・・誰なの? 」
後ろに誰かいる・・・・
「うしろのしょうめんだーれ・・」
ガガガガガガガガ
ガガガガガガガガ
ガガガガガガガガ
・・・・・・
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