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時刻は18:54を回っていた。
早番の俺は17時上がりで、家から枕を持ち出したり食料を拝借していたのだが、遅番の先生の子どもが熱を出したらしく急遽交代した。
ほんの30分ぐらいだし問題はないと思っていたが、19時までなのにあと6分の時点でなぜか義仲くんだけしか残っていない。
つまり、清伍くんと俺が対面しなければいけないのだ。
いやだ。本当に死ぬほど嫌なのだが、俺以外の先生はもう帰ってしまっている。
よっちゃんも疲れたのか眠ってしまい、布団を敷いてうとうとしている。
俺も清伍くんが来たら速攻で逃げられるように枕を玄関に置いていた。
だって、俺のことを好きとか言うんだから、仕方ない。
俺は、恋愛なんていらない。一人で、毛布に包まって日向ぼっこしながらお昼寝する、そんなささやかな幸せしかいらない。
「すまん、遅くなった!」
そんなことを考えているうちに、心の準備もまだのなか彼が走って現れた。
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