二、お手伝いさせていただきます!

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「……そこまで言うなら、ほんと、好感度とか上がらないからな」 「そこまで念を押されたら傷つくからやめろ」 なんて弱気な発言をされると、俺に残っているなけなしの良心が痛む。 彼を傷つけたくはない。近づかないでくれたならこんな風に遠ざけるために、ひどい言葉を吐かなくて済むのに。 「……」 鍵をかけセキュリティの電源を入れて、重たい足で彼のあとをついていく。 言葉は確かに乱暴で怖い。 けれど、義仲くんを優しくチャイルドシートに乗せる姿は、乱暴じゃなく本当は繊細で優しい人なんだろうなって思わせる。 「先生、さっさと乗って、って」 振り返って車のドアを開けてくれた清伍君は俺を見て、少し怒った表情になった。 「なに?」 「な、なんで枕持ってんの」 「ああ、毛布に包まって寝てたら、身体が痛くて。せめて枕と敷き布団ぐらい用意しようかなって」 「クッソ、可愛い」
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