二、お手伝いさせていただきます!

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清伍くんって意外と料理できるんだ。 しかも本格的な包丁使うなんて、もしかして料理上手いのかな? 「せんせーは、今日何食べるの?」 「え、俺はインスタントのラーメン。おばさんの家の食料を拝借してきたよ」 じゃーんと、インスタントラーメンとネギ、焼き豚の真空パック、玉子などが入った袋を見せた。 「……うち今日は炒飯とプッリプリのエビがゴロゴロが入った海鮮スープだけど、来る?」 「え、お邪魔し、……いや、したくない。いい。いいです」 危ない危ない。誘惑に負けそうだ。 というのも、昨日のお寿司が人生の中で一番おいしいお寿司だったのもあるかも。 絶対、おいしい料理とか知ってるし作れそう。けれど餌付けに乗るつもりはない。 「義仲もジジイも嬉しがるぞ」 「俺、自炊するために一人暮らし始めたので、自分のご飯ぐらい自分で用意します」 今日はインスタントラーメンにネギを刻んで、玉子を落として焼き豚を添える予定なのだ。 「じゃあ阻止したら、ずっと隣にあんたがいてくれるわけか」
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