二、お手伝いさせていただきます!

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「じゃあ、お願いしようかな」 ふわりと実朝さんの香りが近づいてきて、なんとも言えない幸せな気持ちになる。 やはり彼の匂いは素敵だ。 「風月先生は可愛らしくて、なのに大きな壁があって、なのに懐っこいし、たまに綺麗だなって思ってたんですよ」 「何ですか、それ」 「髪を撫でてください」 彼みたいな大人の男性にそう言われ、恥ずかしながらも頭を撫でる。 すると彼はうっとりと目を閉じた。 「君に清伍も私も惹かれてしまうのは、プレミア種だからでしょうか。義仲は人間の私が混じってるので純粋じゃないんですが、貴方はきっと純粋なんでしょうね」 「さ、実朝さん」 優しい。俺の存在すらも認めてくれていて、本当に優しくて素敵な人だ。 額に手を当てながら、なぜか俺の方が浄化されそうなほど心地よかった。 気づけば、寝息を立て始めた実朝さんを見た俺も、うとうとと眠りの世界へ片足を惹見だしていた――。 「なにしてんだよ」
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