二、お手伝いさせていただきます!

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精華さんの前に立ち塞がるように俺は座り込むと、清伍君に土下座して謝ろうとした。 「おい、もし土下座して謝ったら今すぐ犯すぞ。どっかマンションに閉じ込めてあんあん言わせるぞ」 「ひ、……それはい、いやだ」 「じゃあお前も謝るな。格好良く助けられなかった俺のミス。それと乙竹のくそは見つけ次第ただじゃ済ませない。これで終いだ。飯食うぞ」 片手で袋をあけて弁当を並べようとするので俺は隣に立って代わりにそのお弁当を奪う。 「清伍くん」 「んだよ」 「……ありがとう。酷い言葉沢山言ったのに、助けてくれてありがとう。手、痛いよね」 「……っち。今、痛みが吹っ飛んだ」 睨んでいた視線がそれる。代わりに真っ赤になった耳が目の前に現れた。 「清伍さん、清伍さんの手が治るまで私が何でも致します。食事も家事も、お風呂の補助も、なんならトイレも!」 「トイレぐらい片手でできる。お前、今、おばさんの体調がよくないんだろ。ちゃんと家に帰れ。抜糸まで弁当とクリーニングでどうにかなる」
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