第一章 二人

2/4
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「シルリア!」 透き通るような少しハスキーな声で私を呼ぶ。 「アイルは見なかったか?あいつに用事があるんだが...姿が見えなくてな」 そう言いながら古くて大きい洋館の廊下を走ってきた男の人。 額に汗がにじんでいて、急ぎの用事でもあるのかかなり焦りながらキョロキョロしている。 185センチあり、体はしっかりしているけどほどよい肉付きで細い。 かっこいい...胸に顔を埋めたい. . 素敵.. .....なんてね。 「ロイン様。今日はまだ見てないですね」 廊下にかかっている振り時計を見ると12時を示す。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!