第二章 カタチ

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「ミーナ 首の後ろを見せてくれる?」 ミーナを後ろから抱き締めて甘えた声で懇願するアイルに ミーナはふふっと頬笑みながら髪をかきあげる 「承諾はいりませんよ。いつでもどうぞ」 「ありがとう 」 ハートと星が交互に重なっていて、回りには造形文字だろうか 沢山の文字が円を書いているものが刻まれている。 それは少しだけ赤くなっている 「やっぱりな。最近触れてないから赤くなってる ごめんなミーナ」 「大丈夫ですよ。痛くないので私は構わないのです」 「優しいな ありがとう。じゃあ噛むからじっとしてて」 「はい。沢山飲んで下さい」 「」 かぷ アイルが噛むとじわっと赤い血が伝う。 流れないように舌で舐めとりごくごくと音がする。
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