1人が本棚に入れています
本棚に追加
――えっ、どうして?――
と思い、美加は迷った。すると、また、
「大丈夫。楽しいことがあるから」
――ま、いいか……――
美加は紐を自分の首に巻いた。すると、まるで生きているように、その紐は美加の首をどんどん絞めだしたのだ。
「どういう事なのー! いやー! やめてー!」
やがて紐の端は天井の柱の穴に伸びていき、その穴をとおって押入れの中へと入っていった。
美加は、紐に首を絞められてどうすることも出来ず、全身がだらんとしてしまった。
その紐は、まるで誰かが押入れの中で引っぱっているかのように、息絶えた美加を天井から吊り下げる形となった。
最初のコメントを投稿しよう!