実家での怪

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 ――えっ、どうして?――  と思い、美加は迷った。すると、また、 「大丈夫。楽しいことがあるから」  ――ま、いいか……――  美加は紐を自分の首に巻いた。すると、まるで生きているように、その紐は美加の首をどんどん絞めだしたのだ。 「どういう事なのー! いやー! やめてー!」  やがて紐の端は天井の柱の穴に伸びていき、その穴をとおって押入れの中へと入っていった。  美加は、紐に首を絞められてどうすることも出来ず、全身がだらんとしてしまった。  その紐は、まるで誰かが押入れの中で引っぱっているかのように、息絶えた美加を天井から吊り下げる形となった。
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