鏡のあの子

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今度は、腕が見えました。 青白い腕が私のおなかに…… 生きている人間の腕では ありませんでした。 だって、明らかに血が(かよ)ってないんです。 実際におなかを確認します。 何もありません。 でも、確かに抱きつかれている。 その証拠に、私は鏡の前から ぴくりとも動けませんでした。 そのくらい強い力で鏡の前に 固定されてしまっている感じでした。
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