30人が本棚に入れています
本棚に追加
「フィルムの方はどうなってます?」
俺は小林に、フィルムの入った箱を渡した。
何故か俺が昔処分したはずのエロ本の間から出てきた謎の箱は、黄ばんではいたが中身は無事だった。
「ふ~ん、大雑把な先輩にしては綺麗に保存してましたね」
「小林ぃ、ドロップキックの餌食にしてやろうか」
「先輩、膝痛いんだから無理しないで下さい」
軽くいなされた。
「先輩、電気消して下さい。そこの壁に映してみますよ」
「おま。一緒に見る気か。ノーカット無修正なお宝映像を」
「興味あるに決まってるじゃないですか。ビデオの録画もできない先輩にこれ触らせたくないし」
小林は修理した映写機に頬ずりしそうだ。
俺は無言で電気のスイッチを切った。
最初のコメントを投稿しよう!