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仕事以外で、こんなに誰かと会話を交わしているのは何時ぶりだろうか。
坂上永麻、彼女とは何故か話しやすい。
ああ、考えていることが似ているからなのかな。
僕は交わしてきたいくつかの会話を思い返す。
似た者同士ってのはこんなにも居心地が良いものなのか。
「私たち、死にたがり同盟だ」
「同盟?」
「いつも死にたがってる、同志」
「嫌な同志だね」
「ねぇ、週明けもここに来る?」
週明け。
そうか、今日は金曜日で明日は土日。
自殺を実行することしか頭になかったが、計画は失敗した。
僕はまだ生き続けなければならないのだ。
「ああ、月曜日、来るよ」
「じゃあ、また話そう。私、シノブさんと話をしてると何か新鮮な気持ちになる。もっと色んな話をしてみたい。私の自殺阻止したんだから、それくらい言う事聞いてもらってもいいでしょ?」
僕は苦笑いしつつ、「勿論だよ」と返す。
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