889人が本棚に入れています
本棚に追加
「涼太、戻ってくるんだ」
俺は時計をみた。暗くなる前に、庭についていたかった。洸は目を瞠った。
「浅野? マジで」
「会えるかはわからないけどね。これまでにも連絡きて、すでに二回すっぽかされてる」
「あいつ、ほんといい加減!」
洸がそこだけは元気よく怒った。むしろ俺の方は苦笑するしかない。
「仕方ないよ、不規則な仕事だから」
言いながらも、気は急いていた。俺は正門で洸と別れて、足早に庭に向かった。
最初のコメントを投稿しよう!