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突然のキス #2
「ゲームテストでバイトが見つけられなかったバグを見つけたんだってな。仕事も早いし、システム部がえらい褒めてたぞ」
あ、そのこと?
しかもこれってもしかして、私褒められてる?
「いやいや私なんてまだまだです」
もっと褒めてと思いながらも謙遜しているふりをする。
「もちろんお前はまだまだだ。他部署じゃなくて、企画部の奴らに褒めてもらえるような仕事をしないと意味がないからな」
おっと、全然褒められてなかった!ぬか喜び!
「はい、そうですね」
声のトーンが落ちて、項垂れる私。
榊田さんは説教モードに入ったらしく、更にグサリとくる言葉を連発してくる。
「それにシステム部から、またゲームテストをしてほしいと言われて快諾したそうじゃないか。
俺はお前をゲームテスターとして雇ったわけじゃない。
企画部として雇ったんだ。他部署の手伝いをしている余裕があるならもっと勉強しろ」
「はい、すみません」
どんどん縮こまっていく私。ああ、怒られちゃった。
「それと、話は変わるが……」
榊田さんは言いかけて、突然口を噤んだ。
ん?なんだろう?
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