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ピルルルル
「あっメールだ。
えーっと、内容は…
ゲームクリアで100万円!?」
東京都のJRの山手線で、
池袋から新宿へと向かう高校生の風見翔平にメールが届いた。
とっさに声が出てしまい、
周りからの視線が集まった。
翔平は、いったんホームの端でメールをじっくり眺めた。
翔平は携帯を買ったばかりで、チェーンメールや迷惑メールという名の存在をよくわかっていなかった。
「え。ゲームクリアしただけで100万円…。
やるしかないっしょ!!
いやーなんかこのメールを送ってくれた人に悪いなぁ…。
俺ゲーム得意なんだよな。
やった。ラッキー。」
独り言を言いながらテンションが上がっていく翔平に、
再びホームにいる人々の視線が集まる。
翔平は、コソコソとホームからでて、中央線へと乗り換えた。
「えーっと、
このアドレスに返信するとゲーム開始かな…。
よし!!送信じゃい!!」
なにも考えずに送信した翔平。
まじドンダケー。
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