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しょうちゃんと両想いになれたって思っててもいいんだよね。
そういえば何故しょうちゃんは仮眠室に来たんだろう、寝相が悪くて物音で気付いたんだろうか…だったら恥ずかしい。
「しょうちゃん、その…会話してたみたいだけど、いいの?」
「…聞いてたんですか?そういえばなんで仮眠室に?」
仮眠室にいた理由、誰かに見つかりそうだったから隠れただけなんだよな。
それを話すと納得してくれた。
今度はしょうちゃんが話した。
「進藤はうるさいから起こしてしまうと思い、佐助様を見つけてバレないように進藤に帰るように言ったんです」
そうだったんだ、寝てたから知らなかった。
しょうちゃんの温もりが暖かくて瞳を閉じた。
ーーー
「しょうちゃん、もう笛鳴ったけど行かなくていいの?」
「…大丈夫ですよ、さっき先生に体調が優れないと連絡したので」
あれから数分の時が流れた。
しょうちゃんでもサボったりするのか…クールなカリスマ生徒会長様なのに…
しょうちゃんは赤く腫れた目元に触れる。
俺は今、仮眠室のベッドに押し倒されている。
しょうちゃんとやっと心が結ばれた…片思いは長かった。
…これからする事も何となく分かる、分かるが…
「しょうちゃん、男同士のやり方知らない」
「大丈夫です、俺に任せて下さい」
えっ…それってまさか既に誰かと…?
疑いの眼差しでしょうちゃんを見るとしょうちゃんは慌てて「ち、違いますよ!いつか佐助様と結ばれる日が来たらと勉強していただけで…」と言った。
しょうちゃんは勉強熱心だなぁと頭を撫でると頬を赤くして照れていた…そういうところは昔と変わらないな。
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