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生徒会で仕事があるみたいでしょうちゃんは生徒会に残り俺だけ生徒会室から出た。
ずっと腰は大丈夫か、痛いところはないかと過保護だったから元気アピールで飛び跳ねてやっと分かってくれた。
そこでなにか忘れているような気がして首を傾げた。
トイレ方面を見て思い出した。
そうだ、後輩と逃げていたんだった。
もういないかもしれないが一応確認でトイレの中に向かう。
すると、個室が一つだけ閉ざされている。
まさか後輩はまだそこにいたのかとドアを叩く。
「後輩くん?大丈夫?」
知らない人なら邪魔してごめんなさいと思っていたら、ギィッとトイレの個室が開いた。
そこには涙と鼻水で顔がぐちゃぐちゃの後輩がいた。
後輩は俺の顔を見るなり抱きついて来た。
…かと思ったらポカポカと殴ってきた。
「うわぁん!!何処行ってたんだよバカァ!!」
「ごめんね、なにがあったの?」
どうやら後輩は俺の言いつけを守り、ずっとこの個室にいたみたいで…何度か運動部の鬼がやって来てドアを殴る蹴るして中にいた後輩を出そうといろいろして怖かったみたいだった。
後輩から与えられる痛みを受けながら紐で足を結ぶ。
最初と最後だけだが、ちゃんと二人三脚をしてグラウンドに戻った。
後輩の顔が大変だったからトイレの洗面台で綺麗にして、少しまだ目元が赤いがなんとか生意気さを取り戻したようだった。
グラウンドでは生き残った生徒達を発表していた。
笛に間に合わなかった俺達は勿論失格…鬼ごっこしてなかったから当然だけど…
悔しそうにする後輩に悪いと思い、今月…なんとかセール品のパンで節約すれば1日ぶんくらいは…と計算する。
「がんばったで賞で1日ぶんの食券をプレゼント」
「…はぁ?何それ、意味分かんないんだけど」
後輩にバカにされてしまった。
後輩は食券が欲しくて頑張ってたのではないのか?
周りの生徒を見ると、生き残った生徒達が頬を赤らめてとても嬉しそうに捕まった生徒に自慢している。
俺の場合食券を貰えたらああなるんだけど?
「あーあ、長嶺様とのお食事券…」
「え?」
「…僕、長嶺様の親衛隊なんだよね…下っ端だけど」
いや、そんな事じゃなく…え?しょうちゃんとお食事券?
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