649人が本棚に入れています
本棚に追加
お金がもったいなくて親衛隊の集会が終わり、何も食べずに食堂を出て購買でパンを買った…それまではいい…
いつも通り中庭で食べて教室に戻る前にトイレに行こうと思い校舎に入りすぐのトイレに入った。
用を足し、手を洗おうとしてついでに顔を洗おうと眼鏡を外したのが間抜けだった。
最悪な偶然に、アイツまで同じトイレに入ってくるなんて思わなかった。
このトイレは普段人気がないから油断した。
生徒会長の長嶺翔は驚いた顔をしてこちらを見ていた。
…入り口にいると無視して帰れない。
「…ひ、人違いです」
「俺が佐助様を見間違うわけがありません!」
何処からそんな自信が出てくるんだ?
俺と翔は10歳までしかいなかったから容姿も変わってるだろうに…
…適当に誤魔化してさっさと帰ろう。
眼鏡をかけ直し翔の前に立つ。
「お、俺は佐助という名前じゃありませんから…失礼します」
俯いているから翔の顔は分からない。
無理やりにでもトイレから出ようと翔の横を通ろうとしたら翔が呟いた。
最初のコメントを投稿しよう!