エピローグ

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俺が屋上につきゆっくりと鉄柵に重い足を進めていると突如声が聞こえてくる。 「お前、それで本当にいいのか??」 俺は周りを見渡した。人がいる気配はないしいないと思うなぜならその声は耳から聞こえたのではなく、脳に直接語り掛けてくるような感じだった。 「だ、誰だ!!」 と、一応声を張り上げた、やはり誰もいない。俺は相当疲れているのだろう。 「ふふふ、知りたいなら明日A市の花屋でヒガンバナを100本注文するといいよ時間は問わない」 「おい!どういうことだよ!」 するとしばらくまっても、もう返事はかえってこなかった。 いったい今日は本当に何なのだろう、会社に首を切られ妻には不倫され自殺しようとすれば天の声らしき何かから語り掛けられた。とりあえず、今日はやめることにした。何よりあの腹立たしい上から目線の天の声が気になった。家に帰るのも気まずいので妻に今日と明日は帰れないとメールを送り、さっきのネットカフェで夜を過ごした。 翌日、俺は靴屋で適当な靴を買い目的の花屋に向かうことにした、だが正確な場所がわからなかったのでスマホで調べようとしたとき知らぬ間に一件のメールが届いていた。 そこには“天の声”という差出人であった。なぜ俺のメールアドレスが分かったのかはさておき開いて内容を見ることにした。そこには目的地への地図が添付されているだけだった。 とにかく正確な位置が把握できたので無事に目的の花屋にたどり着く。 外観はおしゃれな普通の花屋で店の看板には“Lurk”とつづり字になって描かれている。 「“ラーク”ねー」 とりあえず店に入ることにした。入ってみるとそこにはオネエ系の男がいた。 「いらっしゃいませぇーあらぁー恋人にプレゼントォー」 オネエ口調で近づいてこられたのでおもわず少し後ずさりしてしまった。 「ヒガンバナを100本ください。」 するとオネエ店員は残念そうな顔をして無言で花が飾ってあった棚を動かし始めた。 「あの、何を・・・ってええ!!?」 棚の後ろは壁ではなくそこには階段、でもなく一畳くらいの部屋に謎の魔法陣が描かれている。 「サトウさんの客なんでしょ?どうしたのぉ?通らないの?」 「いや、なんというかこれ、どこに繋がってるんでしょうか?」 「もう!じれったいわねぇ!さっさといきなさいよぉ!」 「え!?ちょ、ちょっと!?」
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