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“あれたぶん、ひょっとしたらだけど、見えないだけで子供か何かずっと漕いでたのかもしれねぇな”
話をしてくれたとき、兄がそう言ったので私は
“すぐ隣が墓地だったんなら、そこの公園霊道とかになってた可能性もあるんじゃないの?”
と、思いついたことを述べたのですが、兄は“ああ、そういうのもあるか……”とどこか納得したように頷きそのまま口を閉ざしていました。
早朝や深夜。まだ人が活動を開始しない時間帯というのは、案外不思議なものがすぐ側を通り抜けていたりするものなのかもしれませんね。
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