第1章

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 ふと、部屋の入り口を眺める。いつも出勤するときに必ず通るドア。いや、当たり前の話だが。  それを見てると、燃やす気はなくなった。 「今はいい」まだいい、と。「今さら、どうしろってんだよ」  人形がない生活など考えられない。  僕は、人形を燃やすのをやめた。 (了)
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