純愛レビレート

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 どうにも気持ちの整理がつかなかった。兄の三回忌までは、海音さんとそういったことを話すことはできそうにない。だからそれまでは、この家に留まって欲しい。時間が経って、自分と海音さんの気持ちが、結婚という制度とどう折り合いをつけていこうとするのか、見極めたい。そして、選んだ道がどのようなものであったとしても、きっと思いは続くのだ。兄の代役ではなく、自分として海音さんを愛し続ける。それにだけは自信があった。
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