第 二 章 幽 霊 の 正 体

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「守護霊っていうのは、その人に人生をまっとうさせるために、天からあるいは霊界から下りてきた人なの。そして、様々な悩みや困難からその人を守り、正しい道へと導いてくれるのよ」 「ほほう」 「具体的には、そうね、色々なサインを送ってくれたりするの。でも、その人の魂を磨くために、様々な試練や課題を与えることもあるわ」 ――魂を磨くか……。俺は亜美の丸い顔を穴が開くほど見つめていた。 どうやら知性は俺よりも上だと思い始めていたが、亜美の話に思わず目が開くようだった。「守護天使か……」  俺は思わず唸っていた。そうであってくれればいいが、その逆だという可能性だってあるのだ。つまり、あの幽霊はやはり「怨霊」で、俺はやがてその「怨霊」に取り憑かれて殺される運命なのかも……。そんなことを思うとしみじみ怖かった。
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