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桔平に抱かれるごとに、少しずつ【くすぐったい】と【苦しい】が減っていく。
彼はいつも優しくて、必要以上に私を気遣ってくれている。
だから私の肉体は、無理なく着々と、大人の体に変化していった。
肌に触れられる度、体を繋げる度に、私は桔平の色に染まっていく。
何色(なにいろ)でも、彼に色付けされる時間はとても幸せ。
けれど、桔平に私の色はつけられない。
これからもずっと。
それを思うと、少し寂しくなる。
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