小さな望み

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「いつ見ても、いい眺めだな」 彼は開いた内腿を、焦らすようにさすりながら言った。 恥ずかしいのに、見られているだけでもっと興奮してくる。 「……ねぇ……見てるだけ?」 「そう急かすなよ」 局部に近付いた顔は、太股の内側に向いた。 ぬるついた舌は、付け根ギリギリのところまで流れ、口が時々音をたてて吸い、そしてまた遠ざかる。 近付いては離れるを繰り返すだけで、欲しいところになかなか来てくれない。 もどかしさが下半身を震わせて、液を垂れ流す。 「―――ひゃあっ」 それは急にきた。 舌全体を使って、陰部を下から大きく舐めあげられた。 欲情で膨らんだ突起を囲うように、尖らせた舌が円を描(えが)き、弾くように舐めて、それから、ちゅくちゅくと吸った。 「―――あっ、ああっ!」 爆発したみたいに、声が飛び出す。 彼の唇が、じゅるじゅると卑猥な音をさせて、私の蜜を残らず奪う。 「……イチゴのいやらしい液……美味しい…」 またその台詞にぞくぞくする。 それから亀裂の奥に差し込んだ舌は、中で柔らかく波を作ったかと思えば、棒のように形状を変えて、出し入れをした。 「んん……桔平………私もう…」 私の声に顔を上げる。 「イキたいか?」 「…………イキたい…」 彼は再び突起を口に含み、中に指を挿れた。 ほどよい速さで指が動き、唇は吸盤みたいに、敏感な尖りに吸い付く。 最近では、この二つがないと少し物足りなくなっていた。 両方の動きが速くなり、私の心音も速くなる。 呼吸が苦しい。 意識が遠ざかる。 やがて、 「―――あ、ん―――ん、にゃぁぁぁぁぁっ」 いつもの声で、私は快楽を終えた。  
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