終わりへの鐘

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私は待っていればいいの。 まもなく彼女の元にやって来る。そう約束をした。どこに行って何を話したかは忘れてしまったけれど、約束をした相手はちゃんと覚えている。 これだけは忘れない。 病室の外は相変わらず騒がしいが、冴子には既にどうでもいいことだった。
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