1人が本棚に入れています
本棚に追加
すると後ろから、
『これ純一、どこへ行くの?』
『本当にお前は落ち着きがないな……』
純一が「えっ?」と振り返ると、白壁の前にいたのは両親の幽霊だった。
『もっと落ち着きなさい!』
『ほら、ちょっと、こっちにいらっしゃいな』
純一を引っぱった。そして彼をある所に閉じ込めてしまった。
――まいったな……――
その時、一台の赤い車が、その家屋の前に止まり、降り立ったのは麻希子だった。
「純一、車があるから、先に中を見てるのかな……?」
最初のコメントを投稿しよう!