思い出の場所が…

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 すると後ろから、 『これ純一、どこへ行くの?』 『本当にお前は落ち着きがないな……』  純一が「えっ?」と振り返ると、白壁の前にいたのは両親の幽霊だった。 『もっと落ち着きなさい!』 『ほら、ちょっと、こっちにいらっしゃいな』  純一を引っぱった。そして彼をある所に閉じ込めてしまった。  ――まいったな……――  その時、一台の赤い車が、その家屋の前に止まり、降り立ったのは麻希子だった。 「純一、車があるから、先に中を見てるのかな……?」
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