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「ううっ」
完全にうなだれてしまった和泉くんが、不覚にも……可愛いとか思ってしまった。
「そんなことしなくったって。
私は和泉くんが好きだよ? その、その眼鏡だって、本当は……似合ってると思うし」
「本当か!?」
がばっと勢いよく和泉くんの顔が上がったかと思ったら、私の手を両手で掴(つか)んできた。
「なら、俺と付き合ってくれるか?」
「あー、うん。
一つ条件があるんだけど……」
「なあ。
俺のこと、好きって言えよ」
「……す」
「す?」
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