コーヒーはブラック?

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「ううっ」 完全にうなだれてしまった和泉くんが、不覚にも……可愛いとか思ってしまった。 「そんなことしなくったって。 私は和泉くんが好きだよ? その、その眼鏡だって、本当は……似合ってると思うし」 「本当か!?」 がばっと勢いよく和泉くんの顔が上がったかと思ったら、私の手を両手で掴(つか)んできた。 「なら、俺と付き合ってくれるか?」 「あー、うん。 一つ条件があるんだけど……」 「なあ。 俺のこと、好きって言えよ」 「……す」 「す?」
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