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あれは放課後帰宅してから集まって学校で探偵してた時かな?
優しさに惹かれた。んだと、思う。
あの時は恥ずかしすぎて小さな声でしか‘’ありがとう‘’って言えなかったのは駄目だったなって思うわ。声が小さすぎて聞こえてなかったかも。
だってー恥ずかしかったんだもんっ!
探偵するからって円陣組んで決める訳。
『いーろーはーにーほーへーとーちーりー盗人! るーをーわーかーよー探偵。』
彼は探偵側。
私は盗人側。
所謂多人数型鬼ごっこ。
鬼半分で逃げる人半分と言うやつ。捕まえると指定の牢屋に入れられて待つ。そして全員捕まるまでひたすら待つ。途中、逃げてる人が牢屋の人にタッチしたら逃げれるシステムだったりする。看守がズボラすると永久終わらないだろう。
十数える間に運動場から一斉にみんなで逃げて、バラけて逃げる方が得策で、数人は学校の裏門乗り越えて裏山に逃げに逃げて、執拗に追いかけられて。
まあ、鬼ごっこなんだから追って追われてってそうなるよね。
……アレ?
もしかして、私ロックオンされてた?
背丈位ある草むらん中、獣道みたいな所を走っては時々振り返ってそして走って走ったけど気付けば追いついてきていて、
そもそもその時に自身が蜘蛛の巣に気付かなければ追い詰められるような事は無かったんだろうけど。その時は蜘蛛の巣の存在に気付いてしまって見てしまったら動けなくなっちゃったんだよねー。
急にピタッととまる感じ。
後ろから迫ってるのわかってたけどそんな事よりも蜘蛛の巣が目の前にあるって事が重大で、巣があるってことは蜘蛛がいる訳で。
恐くて進めなくて前見て後ろ見てワタワタしている内に探偵の彼は真後ろまでやって来た!
うわーっ!
捕まる!
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