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ボールを探しに行った大介君がなかなか戻って来ず、友達は一人二人と帰って行った。
残ったのは、僕一人だった。
しばらくして、「あった!!」と声が聞こえ、僕はホッとしたが、次の瞬間「痛い!クソッ!!」と叫んでいた。
戻って来た大介君は、痛そうに足のスネ辺りを擦った。
見れば、大介君の足に小さな湿疹が出来ていた。
「見た事もない花が咲いてて、それを取ろうとしたら、茎のトゲに足をひっかけた」
そう言って、大介君はポケットから出した小さな花を見せてくれた。
それは、七色に染まる花びらに、中央は赤黒かった。
いいもの見つけたと、大介君は喜んでいたが、僕は少し気味が悪く見えた。
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