幼馴染のご主人さま

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幼馴染のご主人さま

俺は普通の高校に通う普通の16歳。本当に何処にでもいるような男子高生。いつもの文房具屋さんの前で待っているだろうあの子のもとへ走っていた。俺は朝が苦手だから、いつも待たせてしまっている。腕時計を見て(あと一分遅れたら先行っちゃうだろうなぁ。)なんて思いながら手を広げる。目の前には携帯電話を眺める幼馴染みの女の子。 「おーはようぶっ!」 勢いよく走る僕の横腹をその子が蹴り飛ばす。俺が「痛いよ。」と言えば、「朝から抱きつこうとしないで。」と返ってきた。朝じゃなきゃいいのかな?抱きつかなければいいのかな?手を繋ぐと、抓られた。痛い…。 「えへへー、今日寝坊しちゃったから俺、弁当ないんだー。」 「そう。とりあえず遅刻しそうだから走るよ。」 「うん!」 お弁当忘れちゃったから、お弁当少し分けてくれるかな。きっと分けてくれるよね!早くお昼にならないかなぁ。そしたら職員室にお箸借りないとだなぁ。お昼借りに行けば間に合うかな?と昼の事を考えていると「さっさと歩きなさい!」と手を握られる。さっきは抓ったのにぃ。まぁいいけどね! 「おっはよー」 「お、今日もペット同伴ですか~?」 「は?!」     
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