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ミステリーゲーム二日目、私が目覚めたのは時計の針が十二時を刻んだ頃だった。
朦朧とする意識の中でシャワーを浴び、現実に無理矢理向き合う。
昨夜は飲み過ぎた。
記憶があるのが幸いな程だ。無料の酒とゲームの不思議な雰囲気、携帯電話のないゆったりとした時間にやられたと自身に言い訳をしておく。
みかんも最後まで付き合ってくれた。彼女が独身かどうかも知る由はないが、私は婚約者のある身だ。ああいうことは避けるべきだったと猛省する。
もしテレビのドッキリ企画であれば、放送されるのだけは避けたいシーンだ。とやかく言う婚約者ではないが、世間体というものがある。
心地の良いシャワーを終え、室内の冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出し飲む。体質上酒に強い身体に産んでくれたことを親に感謝したい。二日酔い特有の頭痛はないが喉が酷く乾いている。一気にペットボトルを空にした。
それにしても、昨日のみかんも多量のアルコールを体内に入れていた。少々心配に思うが、自業自得なので仕方あるまい。
空のペットボトルを部屋のごみ箱に投げ入れ、机の上を見る。
そこには昨夜置いた解答用紙があった。
バーでのみかんとの会話で、自身の推理にも自信が出てきた。備え付けのペンで解答用紙を埋め、提出するために服を着替えて部屋を出る。
部屋の前の床に本日の新聞がちょこんと置かれていた。
どうせ今日は暇だ。
私は暇潰しに利用しようと新聞を取り、一階のフロントへと向かった。
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