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 ハナは公園を出て、マンションに戻ろうとした。ゆっくり歩いていると、そこにはいろんな音が溢れている。行きかう車、スーパーの呼び込み。忘れていた生活音。線路の近くを歩くと、電車が通り過ぎた。  昔は、電車乗るとき、ヒロとよく待ち合わせたな。  先頭きって歩くくせにすぐ道に迷うし。しっかりしとるようで意外と方向音痴で。  くすっと、思い出し笑いした。こうして離れていると、よく相方を思い出した。  きれいなものと見たとき、何か発見したとき、いつも思う。  ――――――――――――ヒロ。
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