いつでもとなり

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 たったったったっ……  遠ざかる足音。  ハナの一生懸命な後ろ姿をハトたちが空から見つめていた。頭を上下させながら盛んに鳴き声が重なる。 「ぽっぽ」「んぽっぽ」「ぽっぽぽー」  そしてマンションの敷地から完全にハナが見えなくなると、彼らはおもむろに活動を始めた。
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