いつでもとなり

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 よし。大丈夫や。    エレベーターのドアが開く。  スタッフに先導されてオイリー先輩がまず舞台に上がる。歓声と音楽。まばゆいスポットライトに舞台は照らし出される。  二人は促され、さらに先にすすんだ。待機の間、ちょっとだけ手羽の先をつなぐ。  これからもきっと、沢山の問題にぶつかるだろう。    コンビとしても恋人としてもまだまだ発展途上の二人だ。ビックマグナムは不発のままだし、新しいネタはいつまでたっても完成しない。来年はもっと忙しくなるのか、それとも一気にヒマになるのかもわからない。  新しい仕事を抱えるたび、ハナは確実におろおろし、ヒロはその仕事をこなすので必死になるだろう。だがその大変さはきっと、その先に大きな喜びも伴ってくるに違いないのだ。 「ここはアレですな、はじまりはまず景気よく盛り上げていかねば」 「となるとあの二人しかいませんな」  オイリー先輩の台詞と同時に、ハトダンスのオープニングが流れた。わあぁあと会場が期待でどよめく。 「「ほな、みんなで踊りましょう、ハナヒロの登場です! どうぞ!」」  ヒロは始まりの決めポーズを作り、舞台に立った。曲の音量がぐんと増す。ハナも立ち位置で手羽を広げる。前奏が終わる。 7aaa7b69-4a1d-4aef-a2d7-cf0377f2c25c  
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