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さて。
このお話は『いつものとなり』完結後、スター一万のお礼SS(←笑わないように)として書き始めたものです。
それは昨年の秋のこと。だから季節を先取りするつもりでクリスマスネタにした……はずなのに終わったのが一周まわりかけた夏……日差しが眩しいです(涙)
長々とお付き合い下さったみなさま、本当にありがとうございます!
連載中のとある日の事。
私は出先を彷徨っていました。歩く→お茶→歩く→お茶の連鎖でもうお腹いっぱい、しかし足はくたびれ果てた。
そんな時、『占い』ののぼりが目に入りました。おお、これなら長く座れそうだし、これ以上飲み食いしないで済む。そんなわけでふらふらと店内へ。
店の中は幾つかのブースに仕切られており、迷える子羊がてんこ盛りです。
「今、空いてる先生はものすごく当たるんです。ついてますよ!」
と、案内され、そうじゃないのもいるんかい、と心の中で突っ込みながら部屋の一角に着席。
そのものすごく当たるという先生は、いまいち生命力に欠ける中年男性で、びっくりするぐらい声が小さかった。
「……は……て、下さい……の……」
「はいぃ?!」
どうやら生年月日等々を聞いてるらしいのですが、いきなり聞き返すところからの始まりです。
対して、隣のブースは恋愛相談を持ち込んだ若い女性と気迫あふれるオバチャン占い師という組み合わせで絶望的に声がでかい。(なので内容が隣りの私に筒抜け)
「あなたは……太陽のような……で……」
「あぁあんん??」
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