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静かに美紅ちゃんを抱き上げ高嶺さんの待つ玄関へと急ぐ。この瞬間も楽しみの一つなんだよね。高嶺さんに接近できるしちょっと触ることもできるからだ。美紅ちゃん伝いだけど高嶺さんの匂いも嗅げるし触れるし、もう言うことなしの幸せな時間。
寝ている美紅ちゃんをそっと腕から腕へと渡す。その瞬間、高嶺さんが見せる愛おしそうな表情がまた堪らない。
「いつも遅くまですみません。もっと早くにと思うんですがなかなか忙しくて」
低音ボイスも耳障り良くて堪らない。
「大丈夫ですよ。まだまだ時間内なんですから。高嶺さんも遅くまでお仕事なんですからお帰りは気をつけてくださいね。美紅ちゃん、給食は全部食べましたよ。お通じもありました。元気に遊んでましたよ」
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