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実際は抱かれることも触られることもないんだけど。でもさ、夢みたっていいじゃないか。あの厚い胸に抱かれる妄想ぐらいしたい。
美紅ちゃんを抱きしめたあの柔らかい優しい眼差しで見つめて欲しいって思ってもいいと思う。
全部妄想でも誰にも知られない僕だけの夢なんだから。
そんな事を思いながら毎日高嶺さんが迎えに来るのを待ってる。美紅ちゃんを抱きしめるあの幸せそうな顔を毎日でも見たい。僕に向けられなくてもその笑顔だけで毎日の疲れが癒されるんだから。
そんなある日。職員会議が始まる始業前、一本の電話が職員室に鳴り響いた。
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