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夜の踏切
夏休みのある日、友人が新しいゲームを買ったからと家に招待された。
ついゲームに夢中になり、気が付けば窓の外は真っ暗だった。
時間は夜10時過ぎ。
「ヤバい!俺、そろそろ帰らないと!!」
母親に怒られると思い、慌てて友人の家を飛び出した。
水銀灯の薄暗い道を少し走ると、踏切の警報音が聞こえて来た。
行きにも通った踏切だ。
そばには公園があるが、誰もおらず不気味なほど真っ暗だった。
警報機は鳴り響き、いつまで待っても電車は来ず、バーも上がらない。
普段はこんなに待つ事がないのに。
そもそも、ここの踏切につかまる事自体が珍しい。
今夜に限って何故……。
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